Reclinervellus masumotoi Matsumoto & Konishi 2007

Reclinervellus masumotoi

左側の大きい幼虫が本種。

この状態は多くはないですが,時々見られます.同じ種の卵や幼虫が2個体以上,同一寄主個体についていたことは今までにありませんので,種内では,先に産まれた卵や幼虫があると,取り除いていることが予想されます.逆に違う種であれば少なくとも後から産む方は先に産まれている卵にはお構いなしのようです.

この時期の若齢幼虫はこのまま寄主について越冬し,来春成長を再開するのですが,このときの成長開始時期がmasumotoiの方が早く,必ずmasumotoiの方が成熟に成功します.tubersulatusの方は成長半ばでひからびた寄主ごと捨てられます.

以下の文献が参考になります.

Life histories of two ichneumonid parasitoids of Cyclosa octotuberculata (Araneae): Reclinervellus tuberculatus (Uchida) and its new sympatric congener (Hymenoptera:Ichneumonidae: Pimplinae) Entomological Science, 10(3):267-278 撮影者:みつき様


Reclinervellus masumotoi

ヒメバチの幼虫に寄生されたゴミグモを見つけて写真を撮りました。

少し高い位置に網を張っていたので、撮影の時点では腹部尾端の幼虫(幼虫1)にしか気付いていませんでしたが、帰宅後パソコンで見て腹部頭側にも幼虫(幼虫2)が付いているらしいことに気付きました。上に脱皮殻の一部のようなものがのっていて見難かったようです。

幼虫1は Reclinervellus masumotoi、幼虫2はR. tuberculatus。

2008年11月15日 兵庫県三田市/撮影者:ハンマー様


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