ハバチ科の一種(1) Tenthredinidae gen. sp.

種不明その19。林縁の草むらで虫を食べている蜂を見つけました。2013年5月下旬 山形県/撮影・投稿者:しぐま様

http://sigma-nature-vlog.blogspot.jp/2013/07/blog-post_5.html

(ハバチの仲間は草食系と思いきや、肉食の種類も少なくないようで、私もコハナバチを捕食するハバチを見たことがあります。by 管理人)


種不明その18。山地(標高1000m位)で撮影したものです。2013年6月16日 徳島県/撮影・投稿者:kisar6様

(ホソアシナガバチに擬態しているようですね。by 管理人)


Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

種不明その17。伸び始めたアベマキの芽にハバチが産卵していました。一見して大きさの違う2種類のハチがいましたが、産卵場所に差はないように見えました。これらは別種でしょうか?上は体長約5mm、下は約7mmでした。

(アベマキはハバチの食草としては、国内では記録はないようです。ブナ科を寄主植物とするハバチは、ヒゲナガハバチ亜科のCladius、Dineura、Fagineura、ハムグリハバチ亜科のCaliroa、Profenusa、マルハバチ亜科のPericlistaの各属で記録があります。ただ、翅脈が全部写っていないのでよくわかりません。 by Arge様)

2011年4月29日 兵庫県三田市/撮影者:ハンマー様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その16。フィルムケースで直接採集し持ち帰ったのですが、ゴミが付着して蜂の体が汚れてしまいました。体長9mm。生前のマクロ動画も撮っています(1:08)。落ち葉の上で日光浴→徘徊→飛翔、と大して面白くない映像ですけど、よろしければご覧ください。

http://sigma-nature-vlog.blogspot.com/2011/02/blog-post_3620.html

(ハグロハバチ亜科のメスのようです。ハバチのメスの産卵管はのこぎり状になっていて、腹端にはそれを挟むように鋸鞘があります。写真のハチには鋸鞘がみられるので、メスと判断できます。 by 管理人) 2010年11月下旬 気温12℃ 山形県・里山(標高約650m地点)/撮影者:しぐま様


Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

種不明その15。ウグイスカグラに産卵していたハバチです。成虫:2010年5月1日、幼虫:2010年6月6日 兵庫県三田市/撮影者:ハンマー様


Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

種不明その14。毎年5月、近所の公園のシモツケにこの黒いハバチの産卵行動が見られ、6月になるとシモツケマルハバチの幼虫が沢山発生するため、状況的にシモツケマルハバチの成虫ではないかと思うのですが、この写真で確定できるでしょうか? マルハバチ亜科まではあってると思うのですが。1枚目は東京都府中市で2008年5月1日に撮影しました。2枚目は今日2010年5月19日、東京都府中市で採取しました。体長は7mmほどです。よろしくお願いします。(私にもマルハバチ亜科であろうというところまでしかわかりませんでした。 by 管理人) 撮影者:Hepota様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その13。朝、キハダにいたハバチで、小さく体長は1cm未満です。以後見たことはありません。よろしくお願いします。2009年6月4日 北海道札幌市/撮影者:zatou様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その12。2009年7月20日 山形県蔵王いろは沼付近/撮影者:クロ様


ハバチの幼虫についてですが、ツバキ科とアカザ科に付くハバチは国内では記録がありません。アカザ科は海外ではAmetastegia属が利用するという記録があります。ツバキ科は見つけられませんでした。サクラとカバノキ科には多くのハバチが付きます。特にヒゲナガハバチ亜科 Nematinaeは研究が進んでいないのでまだまだ記録が増えると思われます。ネズミモチ、イボタに付くのはおそらくクロハバチ属 Macrophyaです。日本にこれらの種を利用するものは6種います。キク科を利用するのは主にキモンハバチ属 Pachyprotasisと思いますが、Macrophya、Tenthredoにも少しだけいます。ハバチの仲間は食草の範囲の狭いものが多いのですが、Pachyprotasisは多くの科に跨って食草とするものがいます。ニワトコはたぶんオオクロハバチとツマジロクロハバチと思います。スギナに付くのはDolerusかLoderus、イネ科はたぶんDolerusが付きます。

シデハバチ2

日本にはシデにつくハバチの記録はありませんが、ロシアではCraesusの一種がいます。

ヌスビトハギハバチ1

日本ではマメ科に付くのはダイズハバチしか記録がありません。海外ではRhogogasterの食草としてマメ科の記録があります。

カイドウハバチ1

日本ではMalusに付くハバチはリンゴチュウレンジしか記録されていません。海外ではNematusの一種も付くようです。

コナラハバチ2

昔コナラシロハバチ Periclista albidaとされたものかもしれません。日本産Periclistaはその後5新種が記載され、P. albidaは日本にいないことになっていますが、コナラのPericlistaがどれに該当するかは不明です。ここに書いたものはすでに記録のあるものばかりですので、当然ながら意外な種やまったく未知の種が出てくる可能性も十分にあります。それから国内の記録はだいたいまとめてありますが、海外の記録はごく一部しか手元にありません。

いずれにせよ、食草が未知のハバチが出てくる可能性が高いと思います。 by Arge様


Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

種不明その11。ヤナギ類(多分マルバヤナギ)に産卵していたハバチです。成虫:2009年4月29日、幼虫:5月17日。兵庫県三田市/撮影者:ハンマー様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その10。2008年5月2日 北海道札幌市/撮影者:新屋様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その9。これは毎年他の湿原等の花の上でもよく見かけます。蜂が好きで見つけるとついつい写真を撮ってしまいますが、いつもそのままになってしまいます…。15mmくらい。長野県大河原峠付近 2008年8月6日/撮影者:たか爺様


Tenthredinidae gen. sp.

Tenthredinidae gen. sp.

種不明その8。(種不明ですが、タカネアオハバチが候補になります。 by 管理人) 標高2.000m弱、15mmです。長野県大河原峠付近 2008年8月6日/撮影者:たか爺様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その7。これは毎年他の湿原等の花の上でもよく見かけます。蜂が好きで見つけるとついつい写真を撮ってしまいますが、いつもそのままになってしまいます…。15mmくらい。長野県大河原峠付近 2008年8月6日 撮影者:たか爺様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その6。私がよく行く原っぱの一部にスギナのスペースがあるんですが、4月20日頃から部分的に枯れ始め、しかも猛烈なスピードで枯れ込んでいくので、「何じゃらほい?」と思ってじっと見ていたら、この幼虫がいました。旺盛にスギナを食べて、袋の中は2~3日でフンだらけになります。2006年5月 山口県/撮影者:tack_jibe様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その5。ハバチ類の幼虫。ホウチャクソウを食べていた。2004年 撮影者:kuwachan様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その4。ハバチ類の幼虫。アマドコロ(ユリ科)を食べている。2005年6月 千葉県/撮影者:バグリッチ様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その3。ハバチの一種。葉はシコクザサである。愛媛と高知の県境です。瓶ヶ森(海抜約1800m)山頂付近。2005年6月/撮影者:TAK.ECHO様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その2。ハバチの一種。2005年5月 撮影者:kuwachan様


Tenthredinidae gen. sp.

種不明その1。ハバチ科の一種。ワカバグモに捕食されている。撮影者:たかの様


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