Monthly Archives: 2月 2012

Tachytes sinensis sinensis F. Smith, 1856 オオハヤバチ本土亜種

Tachytes sinensis sinensis

狩りの様子です。2006年8月1日 撮影者:あかまんま様


Tachytes sinensis sinensis

7月の下旬にヤブガラシの花に来ていた。2005年7月 神奈川県大和市/撮影者:あかまんま様


Tachytes etruscus sibiricus Gussakovskj, 1932 ニッポンハヤバチ本土亜種

Tachytes etruscus sibiricus

2005年 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Tachytes latifrons Tsuneki, 1964 ヒロズハヤバチ

Tachytes latifrons

10mmを越えるくらいの、ハヤバチの巣を観察しました。

確認できた獲物は、小型の樹上性コオロギ(クサヒバリ・ウスグモスズ)とセスジササキリモドキでした。(ヒロズハヤバチでしょうか。文献によると、「ハヤバチ属は、バッタやキリギリスの仲間を狩る」とだけ書かれていて、あとは形状の特徴しか掲載されていませんでした。以前のひげおやじ様のご投稿では、獲物はバッタでした。獲物にあまりこだわりはないのかもしれませんね。 by 管理人) 2009年8月下旬・9月上旬 神奈川県横浜市/撮影者:裏庭様


Tachytes latifrons

Tachytes latifrons

先週待望のハヤバチの営巣を観察しました。 しかし、狙っていたオオハヤバチやアカアシハヤバチではなく、初めて見る種でした。 しかもバッタを狩っていました。 ヒロズハヤバチあたりかと思うのですがいかがでしょう。棚田を挟んだ道の脇の、わずかな地面に10数匹が営巣しているところを撮影しました。(付節が黒いことからヒメハヤバチかヒロズハヤバチであると考えられます。これらは触角第3節と頭頂における両眼間の距離の比で区別され、名前の通り、両眼間の距離が広い方が「ヒロズ(広頭)」となります。 by 管理人) 2008年7月26~27日 佐賀県佐賀市富士町市川/撮影者:ヒゲおやじ様


Tachytes latifrons

Tachytes latifrons

廃田を利用した湿性ビオトープで採集しました。腹面。2005年8月19日 山形県小国町/撮影者:pakenya様


Tachysphex nigricolor nigricolor (Dalla Torre, 1897) ヤマトヌカダカバチ本土亜種

Tachysphex nigricolor nigricolor

ショウリョウバッタの幼虫を狩ったところ。佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Tachysphex nigricolor nigricolor

育房は写真のように、かなりマージンがあるようです。佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Tachysphex nigricolor nigricolor

巣穴堀り(約25年前撮影)の写真。撮影者:ヒゲおやじ様


Liris subtessellatus subtessellatus (F. Smith, 1856) ナミコオロギバチ本土琉球亜種

Liris subtessellatus subtessellatus

メス。個体数はけっこういました。2008年7月採集 沖縄県沖永良部島/撮影者:Lobo様


Liris subtessellatus subtessellatus

佐賀市では昨年よりは蜂の活動が遅れているようで、ハムシドロバチの狩りなどはまだ始まっていませんでした。でもこの蜂のスポットとしては、あまりマークしていなかった場所で昨年秋に営巣を観察できたので、まだ早いかと思ってチェックして見ると、いきなり営巣を観察出来ました。

昨年は、狩りの瞬間を撮影できましたが、運搬、搬入の場面を観察することは出来ませんでした。シーズン開始早々目標の1つを達成しました。 石段脇の石垣の隙間の、堆積した土の既存抗に営巣していると思われます。この場所は南向きでかなり暖かく、どの環境でも4月下旬から営巣するのかは、疑問です。2008年4月下旬 佐賀市/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris subtessellatus subtessellatus

お寺の広場のベンチで、多数日向ぼっこしていました。南方系なのかもしれません。2006年10月15日 佐賀県佐賀市/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris subtessellatus subtessellatus

ナミは佐賀にはナミに生息しているようです。滑らかな胸部と、顕著な前伸腹節の横皴、翅の色も黄褐色で、大型の個体ほど色味は強いようです。18ミリもある個体はみたことがありません。せいぜい14ミリ強のものですが、獲物の運搬能力の高さは驚くばかりです。

・頭、胸部 ヒメ・・・肉眼でわかる小点刻が密布する。ナミ・・・極微細でつや消し状。

・前伸腹節 ヒメ・・・細かい網目状彫刻。ナミ・・・荒い横しわ。

・翅 ヒメ・・・黄色味はほとんど無い。ナミ・・・黄色味がある。

・大きさ(メス) ヒメ・・・7~12mm ナミ・・・12~18mm

撮影者:ヒゲおやじ様


Liris subtessellatus subtessellatus

日向ぼっこをするメスです。体長14ミリ強、腹部の銀白色の帯はヒメコオロギバチより顕著です。2005年12月 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris subtessellatus subtessellatus

カメガシワの蜜腺で食事中。2005年夏 撮影者:ヒゲおやじ様


Liris subtessellatus subtessellatus

撮影者:さびきこり様


Liris festinans japonica (Kohl, 1884) ヒメコオロギバチ本土亜種

Liris festinans japonica

顎を広げると 更にカッコイイですね。(大あご内縁に歯状突起があるとコオロギバチの仲間、ないとケラトリバチの仲間になります。写真でもはっきりと歯状突起がわかりますね。下側の写真では、大あご下縁のえぐれが見えますが、沖縄のキンイロコオロギバチはこれがありません。あとは、ココではおなじみのリュウキュウ・ヒメ・ナミの3種類なので、ヒメコオロギバチとなります。)2006年10月21日採集/撮影者:バグリッチ様


Liris festinans japonica

平地の雑木林で真っ黒ななかなかいい感じのハチを採りました。2006年10月21日採集/撮影者:バグリッチ様


Liris festinans japonica

胸部の点刻等明らかにナミとは異なります。個体数はむしろ、真冬の陽だまりにいた時は、ナミの方が多かったののですが、今(5月)はヒメの方が目に付きます。

・頭、胸部 ヒメ・・・肉眼でわかる小点刻が密布する。ナミ・・・極微細でつや消し状。

・前伸腹節 ヒメ・・・細かい網目状彫刻。ナミ・・・荒い横しわ。

・翅 ヒメ・・・黄色味はほとんど無い。ナミ・・・黄色味がある。

・大きさ(メス) ヒメ・・・7~12mm ナミ・・・12~18mm

撮影者:ヒゲおやじ様


Liris festinans japonica

後から見つけた個体が、巣穴に飛び込むところ。この蜂の場合、巣穴が既存抗であるため、見分けにくいことと、巣穴へのアプローチが大変素早くていきなりスポッと飛び込んでしまいますので、大体こんな写真になります。2006年4月30日 佐賀県大和町/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris festinans japonica

一匹を撮影していると、すぐ別の個体も獲物をかかえてかけて来ました。場所は山道の日当たりのいい斜面で、裸地になっています。獲物探しをしている個体も観察されました。2006年4月30日 佐賀県大和町/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris festinans japonica

みかん山で、コオロギバチのえさ運びを観察しました。この時期の営巣活動の観察は初めてですが、餌もそれなりに成長したコオロギの幼虫です。2006年4月30日 佐賀県大和町/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami Tsuneki, 1967 リュウキュウコオロギバチ本土琉球亜種

Liris deplanatus binghami

竹やぶの陽のあたるところで休憩している雌です。成虫態で越冬するのか、次世代が翌年春に羽化するのか、よく分からないところのある蜂ですが、10月下旬に営巣して、自らも越冬するとなると、世代の混同が起きそうで、疑問が有ります。しかし、昨年最も遅く撮影したこの蜂の記録は、12月11日となっています。2006年10月22日 佐賀県佐賀市/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

自宅から1kmほどの日当りの良い河原で、忙しなく動き回っては身繕い?をしているのを見ることが出来ました。庭で見ていたときとは違ってけっこう動きが速くて意外でした。2006年5月3日/撮影者:mitue様


Liris deplanatus binghami

干し柿の時期になると他のアブや蜂に混じってこの蜂が目だってやってきて気になっていました。2005年12月12日 静岡県熱海市/撮影者:mitue様


Liris deplanatus binghami

落ち葉の上で日向ぼっこをするリュウキュウコオロギバチ。2005年12月11日 佐賀県大和町/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

みかん畑の地面の穴に入ったり、枯れた下草の中にもぐりこんだりしていました。2005年11月26日 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

みかん畑のある南向きの山道ですが、黒い小型のコオロギバチは日向ぼっこをして、無目的な動きをしていましたが、リュウキュウは、枯れ草の下などにもぐり込み、活発に活動していました。2005年11月20日 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

日光浴をしているこの蜂を見つけました。その後、すぐ近くにあるみかん畑の、枯れて堆積した下草の中を獲物を探して、飛び回るところを発見。明らかに佐賀県では11月にも営巣すると思われます。2005年11月 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

獲物の運搬中。2005年10月 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

獲物の運搬中。近よって撮影していると、私の方に向かってきます。2度私に登ってきました。高いところから滑空しないと運べないようです。その後、用水路をはさんだ小規模な竹やぶに飛んで行きました。2005年10月 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

獲物(クチキコオロギ?)の前肢の根元あたりを、かみほぐしているようです。2005年10月 佐賀県/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

クチキコオロギの幼虫をくわえ、木登り中。2005年8月 宮崎県/撮影者:みつき様


Liris deplanatus binghami

寺の敷地内の広場を林と分けたネットのところで、堆積した木や草の落ち葉の下を探索するこの蜂の姿。獲物を探しているようだった。2004年11月 佐賀県富士町/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris deplanatus binghami

Liris deplanatus binghami

2004年10月 佐賀県富士町/撮影者:ヒゲおやじ様


Liris aurulenta (Fabricius, 1787) キンイロコオロギバチ

Liris aurulenta

Liris aurulenta

オス。2002年6月 沖縄県知念村/撮影者:管理人


Larra amplipennis (F. Smith, 1873) アカオビケラトリバチ

Larra amplipennis

撮影者:さびきこり様


Psenulus carinifrons iwatai Gussakovskij, 1934 キアシマエダテバチ

Psenulus carinifrons iwatai

やがて蛹は黒くなり、数日で羽化しました。しばらく管ビンに入れておいたままだったのですが、猛暑による高温のためか、お亡くなりになってしまいました。そのとき撮影したのが下の写真です。後日同定したところ、キアシマエダテバチと判明しました。本州以南に分布しており、南方系らしく北に行くほど生息数は少ないようです。福井RDBの解説によると、幼虫の餌にヨコバイを狩り,1室に10数匹を貯え,クモの巣を使った薄い壁で部屋を仕切るそうです。2008年8月 宮城県/撮影者:管理人


Psenulus carinifrons iwatai

とりあえず、持ち帰って飼育してみることにしました。 無造作にヨシを割ってしまいましたので、蛹は繭から取り出し、管ビンに入れて飼育しました。蛹は、腹部第1節が細く、頭部や胸部背面、腹節後縁に突起が見られました。写真の蛹は、若干黒くなって来ているようです。2008年7月 宮城県/撮影者:管理人


Psenulus carinifrons iwatai

とあるヨシ原で、枯れヨシに穴が開いているのを見つけました。割ってみてみると、いくつかの部屋に分かれてハチの蛹が入っていました。2008年7月 宮城県/撮影者:管理人