Monthly Archives: 2月 2012
ヒメコバチ科の一種 Eulophidae gen. sp.
種不明その2。2011年2月15日に採集したスズバチの幼虫から数十頭出てきた、体長1mmほどの小さな寄生蜂です。残念ながら羽化日は不明です。調べてみたところ、ヒメコバチ科のMelittobia属のオスに似ているように思えます。性比がオスに偏るらしく、メス(未撮影)はほとんどいませんでした。羽化しても、厚い泥の壁をどうやって突破するのか不思議です。触角が変わっていて、柄節?が大きく膨らんでいます。2011年 撮影者:さびきこり様
種不明その1。アラカシの葉裏にいたハチです。体長は3mm程度だったと思います。すぐに逃げられたため、写真はこれ1枚です。2008年12月29日 兵庫県三田市/ハンマー様
タマバチ科の一種 Cynipidae gen. sp.
種不明その1。メス。雪に覆われた林道(標高約470m地点)にて、今まで見たことも無い変な虫が雪面を歩いていました。しばらくすると寒さで動かなくなりました(気温0℃、晴れ)。触角は14~15節ありました。体長5mm(写真上)。林道を先に進むと(標高約460m地点)もう一匹似たような虫を見つけました。同じく触角は14~15節。体長4.5mm(写真下)。(写真のハチは、タマバチ科の一種のメスと思われます。海野一男のデジタル昆虫記の他、ここでおなじみのハンマー様のホームページにも掲載されていました(すいません、勝手にリンクさせて頂きました)。by 管理人) 2008年12月下旬 山形県/しぐま様
Ceratina okinawana okinawana Matsumura et Uchida, 1926 オキナワツヤハナバチ奄美沖縄亜種
メス。光沢もあり黄帯もきれいなハチですね。体長は7mm程度です。(このハチは、ミツバチ科(旧コシブトハナバチ科)ツヤハナバチ属の仲間で、オキナワツヤハナバチのメスです。本州で見られるヤマトツヤハナバチやキオビツヤハナバチよりも黄斑が多く鮮やかで、さすが南国育ちという感じです。 by 管理人) 2008年7月採集 沖縄県沖永良部島/撮影者:Lobo様
カギバラバチ科の一種 Trigonalidae gen. sp.
種不明その1。オニグルミのスィーピングで採ったものです。夏に埼玉の河川敷で採りました。
(手元に詳しい英語の文献があるのですが、使ったことが無くまだ訳していません。イラストを見る限りでは、ザウターカギバラバチに近いようです。ザウターは福井県のRDBに説明と画像がありますが、斑紋の色彩が少し違っているようです。カギバラバチは色彩の変化が大きいようなので、個体差の範囲内なのかもしれません。 by 管理人)
2008年 埼玉県/撮影者:バグリッチ様
Auberteterus alternecoloratus (Cushman, 1929)
本日、本種と思われる種の生態写真を撮りました。栃木県内を流れる思川流域で、枯れたヨシの茎に腹端を突き刺していました。その後茎を割ってみましたが、特に何も発見できませんでした。ニカメイガの天敵のようですね。2011年5月16日 栃木県/撮影者:さびきこり様
画像の種は、千葉県の平地の湿地で採りました。 どうみても、アオバアリガタハネカクシの擬態しているような色彩パターンです。体長は約9mm。
(Auberteterus alternecoloratus (Cushman, 1929) です。http://cse.naro.affrc.go.jp/konishi/mokuroku/auberteterus.html をご覧下さい。 by こにし様)
2008年6月採集 撮影者:バグリッチ様
Reclinervellus tuberculatus (Uchida, 1932)
右側の小さい幼虫が本種。
この状態は多くはないですが,時々見られます.同じ種の卵や幼虫が2個体以上,同一寄主個体についていたことは今までにありませんので,種内では,先に産まれた卵や幼虫があると,取り除いていることが予想されます.逆に違う種であれば少なくとも後から産む方は先に産まれている卵にはお構いなしのようです.
この時期の若齢幼虫はこのまま寄主について越冬し,来春成長を再開するのですが,このときの成長開始時期がmasumotoiの方が早く,必ずmasumotoiの方が成熟に成功します.tubersulatusの方は成長半ばでひからびた寄主ごと捨てられます.
以下の文献が参考になります.
Life histories of two ichneumonid parasitoids of Cyclosa octotuberculata (Araneae): Reclinervellus tuberculatus (Uchida) and its new sympatric congener (Hymenoptera:Ichneumonidae: Pimplinae) Entomological Science, 10(3):267-278 撮影者:みつき様
ヒメバチの幼虫に寄生されたゴミグモを見つけて写真を撮りました。
少し高い位置に網を張っていたので、撮影の時点では腹部尾端の幼虫(幼虫1)にしか気付いていませんでしたが、帰宅後パソコンで見て腹部頭側にも幼虫(幼虫2)が付いているらしいことに気付きました。上に脱皮殻の一部のようなものがのっていて見難かったようです。
幼虫1は Reclinervellus masumotoi、幼虫2はR. tuberculatus。
2008年11月15日 兵庫県三田市/撮影者:ハンマー様
Reclinervellus masumotoi Matsumoto & Konishi 2007
左側の大きい幼虫が本種。
この状態は多くはないですが,時々見られます.同じ種の卵や幼虫が2個体以上,同一寄主個体についていたことは今までにありませんので,種内では,先に産まれた卵や幼虫があると,取り除いていることが予想されます.逆に違う種であれば少なくとも後から産む方は先に産まれている卵にはお構いなしのようです.
この時期の若齢幼虫はこのまま寄主について越冬し,来春成長を再開するのですが,このときの成長開始時期がmasumotoiの方が早く,必ずmasumotoiの方が成熟に成功します.tubersulatusの方は成長半ばでひからびた寄主ごと捨てられます.
以下の文献が参考になります.
Life histories of two ichneumonid parasitoids of Cyclosa octotuberculata (Araneae): Reclinervellus tuberculatus (Uchida) and its new sympatric congener (Hymenoptera:Ichneumonidae: Pimplinae) Entomological Science, 10(3):267-278 撮影者:みつき様
ヒメバチの幼虫に寄生されたゴミグモを見つけて写真を撮りました。
少し高い位置に網を張っていたので、撮影の時点では腹部尾端の幼虫(幼虫1)にしか気付いていませんでしたが、帰宅後パソコンで見て腹部頭側にも幼虫(幼虫2)が付いているらしいことに気付きました。上に脱皮殻の一部のようなものがのっていて見難かったようです。
幼虫1は Reclinervellus masumotoi、幼虫2はR. tuberculatus。
2008年11月15日 兵庫県三田市/撮影者:ハンマー様