Monthly Archives: 2月 2012
Leucospis japonica Walker, 1871 シリアゲコバチ
2匹の胸の模様や腹部の模様が少し違っているのですが、別種でしょうか?白い背景の方は、7月上旬に、緑の方は8月上旬に見ました。(写真のシリアゲコバチは、どちらもシリアゲコバチで色彩の違いは個体差だと思われます。日本では、シリアゲコバチとオキナワシリアゲコバチの2種が生息しています。オキナワシリアゲコバチは産卵管が短いのが特徴です。画像のハチはどちらも産卵管が長いので、どちらもシリアゲコバチとなります。 by 管理人) 撮影者:まあ様

独特の産卵管をもつシリアゲコバチが堅い木材の外から産卵する様子を1/3倍速のスローモーションでお届けします。一体どんな体の仕組みになっているのか、不思議ですね。
この古い神社の本堂回廊の木の手摺りは下面に元々クマバチが穿坑したと思われる穴が多数開いています。現在は主に借坑性のエントツドロバチが何匹も営巣しています。本種はツツハナバチやオオハキリバチの捕食寄生蜂として知られていますが、エントツドロバチの幼虫にも寄生するのだろうか。8月中旬 山形県/撮影者:しぐま様

ツツハナバチが営巣していた竹筒トラップに外から細い産卵管を突き立てたので驚きました。これ本当に刺さってるんでしょうか。2009年6月 山形県/撮影者:しぐま様
メス。以前この掲示板に投稿したかやぶき屋根でよく見かけました。ここには、春先はハムシドロバチばかりですが、8月末以降にはハキリバチ類が集まるようになり、同時にシリアゲコバチもやってきます。しばしば産卵場面もみられました。撮影者:ハンマー様
メス。孤独性のハナバチ類やアナバチ類に寄生するとされています。尻尾のようなものは産卵管です。2006年7月4日 埼玉県春日/撮影者:たえこ様
ハエヤドリクロバチ科の一種 Diapriidae gen. sp.
種不明その2。Belytinaeの一種。2004年10月採集 栃木県日光市/撮影者:管理人
種不明その1。Diapriinaeの一種。ハエの補食寄生蜂です。ハエの幼虫が囲蛹を形成した後で羽化してきます。ツルグレンや篩で良く出てきますし、林縁の背の低い葉の上を歩いていることも多いです。日本からは2亜科5属9種が記録されています。2004年10月採集 栃木県塩谷郡藤原町/撮影者:管理人
ツノヤセバチ科の一種 Stephanidae gen. sp.
種不明その3。(日本で記載されているのは1種のみですが、もう数種確認・採集されているようです。一目でわかるくらい特徴のある種類なのですが、研究者がいないようで分類は進んでいません。世界でも研究者は少ないようで、ネットにはこのようなサイトもあるのですが、もう10年以上更新されていません。 by 管理人) 2009年7月 千葉県/撮影者:バグリッチ様
種不明その2。昨日いつもの散歩道で産卵管の長い蜂を見つけました。2009年6月26日 岐阜県の平野部/撮影者:sora様
種不明その1。メス。穿孔甲虫の寄生バチであるが、研究者も少なく、管理人の知る限りでは日本で記載されているのは1種類のみである。2004年8月 千葉県/撮影者:けいすけ様
Gasteruption thomsoni Schletterer, 1885 オオコンボウヤセバチ
2006年8月下旬採集 埼玉県南部/撮影者:高ちゃん様
メス。ヤブガラシの花上で撮影しました。体長は20mm弱(未実測、花の大きさと比較し換算)です。(オオコンボウヤセバチとヒメコンボウヤセバチの区別は♀では産卵管は長いのがオオ、短いのがヒメです。♂では複眼の毛のほかに触角第2節と第3節の和が第4節より短いのがオオで長いのがヒメです。複眼の微毛については、ヒメにありオオにはないが、欠落したヒメも存在するということです。本土にはもう1種多分大島(?)から記載されたオシマコンボウヤセバチらしいのが稀にいます。オオコンボウによく似ていますが、頭の後縁に3個の明瞭なくぼみがあります。現在オオコンボウヤセバチ=コンボウヤセバチで、オオが標準の和名となっています。)2006年7月 撮影者:きどばん様