Ancistrocerus melanocerus (Dalla Torre, 1894) ケブカスジドロバチ

山中の建物の外壁の下、コンクリート基礎部分に開いた穴(地上8cm)に見慣れないドロバチがせっせと泥玉を運び込んでいました。残念ながら泥巣が完成する前に蜂が帰って来なくなってしまいました。おそらく寿命を迎えたのではないかと思いますが、貯食行動も見れませんでした。2014年10月下旬 山形県の里山(標高〜650m地点)・未採寸、未採集/撮影・投稿者:しぐま様

ネット検索すると「ケブカスジドロバチの生態的研究 (IV) 北日本での世代数と営巣場所の選択性について」と題した文献が公開されていて、とても勉強になりました。

岩田久二雄先生の著作(『本能の進化』、『日本蜂類生態図鑑』)で調べると、シノニム(Ancistrocerus densepilosellus Cameron,1911)として載ってました。

ケブカスジドロバチの旧名はミヤマスジドロバチと呼ばれていたようです。造巣は借坑性ではなく築坑型で鱗翅目の幼虫を狩るそうなので、今度は巣造りや貯食を最後まで見届けたいものです。

(写真のドロバチは、ケブカスジドロバチ♀のようです。検索キーには記載されていませんでしたが、手元の標本と触角間の黄紋も同じでした。by 管理人)


Ancistrocerus melanocerus

メス。撮影者:さびきこり様


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