Category Archives: ハバチ科/Tenthredinidae

Tenthredo babai Takeuchi, 1936 ババハバチ

Tenthredo babai

先日、ケナシベニバナヤマシャクヤクを見つけたのですが、そこにずっと取りついていたハチがいました。

このババハバチはこれまでの採集例が少なく、岩手、栃木、東京、神奈川、栃木、山梨、兵庫、福岡及び新潟県佐渡島からそれぞれ少数の記録があるだけのようです。

(参考:Shinohara, A., 2005. Taxonomic changes and new distribution record of four sawfly species of the genus Tenthredo (Hymenoptera, Tenthredinidae) in Japan. Bull. Natn. Sci. Mus., Ser. A, 31(4): 183-189.)

ババハバチの生態についてはほとんどわかっていないようですが、同属のTenthredoの仲間の成虫は、花に集まる昆虫など(ジョウカイボンやハムシ、ゾウムシなどの小甲虫を中心に、同じハバチ類やザトウムシの捕食記録もある)を捕食することが知られており、訪花昆虫を待ち伏せしていた可能性も考えられます。2006年6月/撮影者:不乱 研様


Siobla sp. Siobla属の一種

Siobla sp.

種不明その1。植物の方はイケマではないかと教えていただきました.(このトゲ状突起のあるハバチの幼虫はおそらくハバチ科コシアカハバチ属 Sioblaのものと思います。 種まではわかりません。日本産の同属でイケマやガガイモ科植物の記録はないようです。)2006年10月13日 岐阜県中津川市馬籠峠(標高約800m)/撮影者:甲太郎様


Pachyprotasis sp. Pachyprotasis属の一種

Pachyprotasis sp.

種不明その2。成虫の動きを見ると他の昆虫(アリマキなど)を捕食するのかなと推測するのですが判然としません。絶えず何かを探してる雰囲気なんで肉食かなと・・・花にも見向きもしませんし。(ハバチの仲間は、一部肉食であることが確認されています。しかし、多くの種類は、成虫が何を食べているのかわからないようです。私もヒメハナバチを捕食中のハバチを採集したことがあります。 by 管理人) 2011年3月 撮影者:KLX様


 

Pachyprotasis sp.

種不明その1。シマハバチの一種。交尾をしているところ。オスとメスの色が違う。2005年5月/撮影者:kuwachan様


Macrophya falsifica Mocsary, 1909 シマクロハバチ

Macrophya falsifica

産卵の様子などを見るのが楽しくて、よく覗いています。 産卵を葉裏から見た写真を貼っておきます。左上から右下への連続写真になっています。2008年5月 撮影者:ハンマー様


Macrophya falsifica

Macrophya falsifica

大阪城公園の北側の植栽のイボタで昨年大量に発生しているのを見つけましたが,今年も多数の個体が見られます.昨年はイボタがほとんど丸坊主になるほどでした.

Argeさんの検索表でシマクロハバチに落とすことが出来ました.腹部側面の白色紋の列と白色の頭盾と上唇が特徴のようです.

メスにたくさんのオスが群がっているのが観察できます.2007年 大阪府/撮影者:みつき様


Macrophya falsifica

近所の公園にあるイボタの生垣を毎年丸坊主にしてしまうハバチです。写真左は産卵の様子、右上は葉表の産卵痕で、卵は右下のように葉裏の表皮下に産み付けられます。2007年5月27日 兵庫県三田市/撮影者:ハンマー様


Athalia japonica (Klug, 1815) ニホンカブラハバチ

Athalia japonica

昼頃、山口県萩市(長門市だったかも)の原っぱで撮影しました。2006年4月4日/撮影者:tack_jibe様


Phymatocera nipponica Togashi, 1958 ヒゲナガクロハバチ

Phymatocera nipponica

このハチについては毎年同じ場所でナルコユリをぼろぼろに食べていますので、気になっていました。私もヒゲナガクロハバチに違いないと思いながらも確証が得られずにいました。上から2006年5月10日、12日、30日 神奈川県大和市/撮影者:あかまんま様


Phymatocera nipponica

Phymatocera nipponica

体長:10mm弱。(腹部と脚・翅の色、触角の形状、体長などから考えてヒゲナガクロハバチの可能性が高いと思います。前翅の脈が見えるともっとわかりやすかったのですが。)

もう一枚添付し情報提供の不足を補います。それと、ヒゲナガクロハバチ幼虫の食性はアマドコロだとどこかで見たのですが、この写真の植物は園芸名ナルコユリ=斑入りアマドコロです。2006年5月 奈良県平群町/撮影者:平群庵様


Cladius pectinicornis (Geoffroy, 1785) クシヒゲハバチ

Cladius pectinicornis

Cladius pectinicornis

河川敷のヤナギ林で採ったハバチです。触角が、カッコ良かったので、珍しく、ハバチを採っちゃいました。2006年4月15日/撮影者:バグリッチ様

 

日本産ハバチ類のうち、くしひげ状の触角を持つのはマツハバチ科のほとんど(一部のメスでは鋸歯状)と、唯一の例外がこのクシヒゲハバチのオスです。 マツハバチは、触角の節数がもっと多く、全体が櫛歯状で蛾の触角に似た形をしています。ちなみにメスは触角が糸状で、よくいる小型のハバチの形です。


Nipponorhynchus bimaculatus Naito, 1973 ヒダクチナガハバチ

Nipponorhynchus bimaculatus

全国で3例目の確認。舌がハナバチのように長くなっているのが特徴。2005年4月 栃木県馬頭町/撮影者:管理人