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Stizus pulcherrimus (F. Smith, 1856) キアシハナダカバチモドキ

Stizus pulcherrimus

ハナダカバチモドキとは名ばかりで、飛翔はおっとりとした感じで、獲物の搬入も、巣穴の仮閉鎖を解くあたりまでは、ゆっくりしたイメージですが、自分の体が隠れるあたりから、加速する感じが独特です。穴が開いたとたん、スッと中に消える感じです。

偽穴も文書で読んだだけでしたが、実際に偽穴を伴った巣穴ははじめて見ました。

もうひとつ、巣穴を掘っていた個体を見ていると、仮閉鎖を終え、姿を消しましたが、それっきり、帰巣の気配がありません。3年前と同じ状況です。偽穴がどのタイミングで作られるか、巣抗堀りの実際の完成時間と、獲物搬入開始のタイミングはどうか等、確かめて見たい事が増えました。

写真は獲物搬入の後、再び入り口を仮閉鎖する蜂。 両側に1つずつ偽穴があります。翌日3つに増えますが、少年野球の観戦者によって崩されてしまいました。(巣は無事)2006年8月 撮影者:ヒゲおやじ様


Stizus pulcherrimus

営巣を終えてすぐの個体が巣穴を塞ぐところに出くわしましたが、すぐそばに2つの偽穴を伴った巣穴を発見、しばらく張っていると、朝10時30分ごろ、巣穴の確認に現れ、すぐ飛び去りました。その後は約1時間の間に4度獲物を持ち帰りましたが、全てオンブバッタのようでした。アワフキバチのように、獲物を中肢でホールドしたまま、前肢で一時閉鎖している穴を掘ります。 最初、獲物と重なるようになっていたのが、巣穴に入るときは、獲物の位置を少し後方にずらし、つっかえない様にして引き込んでいきます。他にもう1個体が巣穴を掘っていました。2006年8月 兵庫県/撮影者:ヒゲおやじ様